• 竹村太佑

RPA(Robotic Process Automation)

最終更新: 2019年8月19日


かつては文書作成も計算も資料造りもすべて紙に書く手作業、台帳や伝票も手書きだった。事務の技能として書類のファイリング、計算(珠算・電卓)、和文タイプライターもあった。


オフコンが登場して経理が楽になり、ワープロで文書作成が早くなり、FAXの普及で通信が迅速MIS(Management Information System)の時代。DOS/Vパソコンが普及して、文書・表計算・プレゼン資料などの非定型業務も電子化されたEUC(End User Computing)から、DSS(Decision Support System)、SIS(Strategic Information System)とコンピューターの利用範囲は拡大。生産、販売、在庫、財務、人事などさまざまな業務のためのソフトウェアが造られてきた。


生産や物流部門(ブルーカラー)におけるロボットの導入(自動化・省力化)と同じく、事務部門(ホワイトカラー)においてもコンピューターにより自動化・省力化されてはきたが、FAX受注の伝票入力、コールセンターの応対、プログラムの起動やデータの受け渡しなど、個々の業務(プロセス)のつなぎ部分はヒトが介在するものだった。

そもそもコンピューターを操作する支援システムとしてOS(Operating System)があり、DOSはコマンド、WindowsはGUI化されたメニューから操作するもので、一連の操作を自動化するためにプロシジャ(一種のプログラム)はあった。


AI技術の発達で、自然言語体系の音声コマンドや手書文字認識からアナログ情報の直接デジタル化、コンピューター操作の手続化(機械学習で自動化)により、今や定型業務はヒトが介在する必要が無くなるRPA(Robotic Process Automation)が実用化され、今後は非定型業務も人工知能で自動化されると考えられている。

大企業に比べ中小企業は起動力の高さと云われたのも20世紀の昔話。テクノロジーを活用して業務を高度化・迅速化できる組織が、その規模の大小に関わらず変革の時代で生き残ることかできる。通貨の変革(電子化)に直面している金融機関で、この現実を目の当たりにすることでしょう。


ホワイトカラーにおける生産性は飛躍的に向上し、事務作業のマンパワーは大幅に削減されると云われるけれど、これはオフコン、パソコン導入期も同じであった。

中小企業経営者が考えるべきは、その先にある「知的作業時間の拡大」に向けたヒトの育成、組織のあり方であると、私は思います。



竹村太佑(経営・情報戦略アドバイザー)

http://prof.kobe-city.jp/


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