• 竹村太佑

フィンテック / キャッシュとポイントの境界


最近お目にかかる機会が増えたセルフレジ。

商品チェックはレジ係が行うセミセルフから、自分でバーコード読ませるフルセルフまで、最初はちょっと戸惑ってしまうが、銀行のキャッシュカード導入時もこんな感じだったろうか。(預金金利7%だった時代)

レジ支払いで面倒なのがポイントカード。

かなりの種類(プラが25枚、紙が25枚)持ってるから、支払い前に用意しとかないとレジであたふたする。多少賢くなって、交通系、クレジット、ポイントカードをセットでウォレット(カード入れ)を幾つか用意したのではあるが、アプリも登場してきたもんだからまた複雑に。

支払いは少額なら電子マネーなのであるが、端末にカードかざして自分でボタン押さないといけなかったり、QUICPay など「こんな音出るんですね」と未だマイナーな地方都市神戸。電子マネー使えないならクレジットで、イカリはノーサインながらコープはサイン必要。

ポンタがApple Wallet 対応でワンタッチになるのかと思いきや、使いたい電子決裁がApple Pay に対応していなかったり。

レジ前で緊張してしまう高齢者(デジタルディバイド)。

「なんでもかんでもQRコード決裁」な共産主義国家と違い、自由主義国家では複数のサービスが競争するから利用者は大変。VISAとiD、JCBとQUICKPayがあれば事足りるわけですが、駅構内は交通系しか使えなかったりする。

デビットカードに至っては登場して20年近くになるのに、未だに知らない人もいる。「キッシュアウト」が始まり(2018年4月)便利になるかと思いきや、神戸三宮周辺で取扱店舗は皆無。コンビニでキャッシュ下ろせるし、クレジットや電子マネーはポイントもつくし、デビットを使う必然性が見当たらない。

そんな中、ゆうちょpay(2月サービス開始が5月に延期)は「QRコード決裁のデビットカード」で、チャージもクレジットカードもいらない共産主義国家のスマホ決裁と同じ仕組み。駅の券売機でキャッシュアウトできるのも目新しいが、大体がゆうちょATMは駅か周辺にありファミマも使えて手数料無料、使える鉄道もまだ東急のみで、これまた必然性に乏しい。

百花繚乱のスマホ決裁。再び100億円キャッシュバックで利用は拡大するのか、ソフトバンクユーザーには簡単に1,000円分チャージされるから、必然的に使ってみることにはなる。公共料金も支払い可能になり、クレジットで自動チャージすれば公共料金支払いでポイントも貯まることに。

電気・ガスの利用料ポイント、スマホ決裁の利用ポイント、さらにクレジットの利用ポイントと、重複して貯まるポイント、買い物もできて交換所で現金への交換も可能。

キャッシュとポイントの境界が分からなくなりつつある、21世紀サイバー社会。

竹村太佑(経営・情報戦略アドバイザー) http://prof.kobe-city.jp/

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