• 竹村太佑

商店のキャッシュレス

最終更新: 2019年11月12日


先月(2019年6月)、2回に渡り尼崎市の立花商店街でキャッシュレス対応に関するセミナー(尼崎地域産業活性化機構提供)を実施。営業を終えた21時から約2時間、昭和・平成から続く商店主の皆さんが、「商店として今準備すべきこと」について学んで頂いた。


ひとことでキャッシュレスと云っても、以前からのクレジットにデビット、交通系の電子マネー、そして昨今のQRコード決裁。バーコード表示するポイント支払いも広義ではキャッシュレス。ポイントも価値としてお金と同等の扱いであり、ポイント交換所があり、果ては現金への換金も可能。

様々なメディアで紹介される「キャッシュレス」。ほとんどは仕組みや利便性、オトクな使い方の消費者向け。受け入れる販売者側の情報は少ない。そもそも消費税改正に向けての動き手あり、マイナンバーもついでに盛り込んだ話もどこへやら。


商店にとってはお客さんが来てくれることが基本。競争原理としては他店に対する優位性、差別化を図ること。支払い方法に現金しか無ければ、サービスや価格で勝負。支払い方法が多様化すれば、利用者は利便性・オトク感の高い商店を選ぶそこが勝負どころ。

QRコード決裁を広めるためのキャンペーン、利用者はオトクだから利用するわけで、使える店がまだ限られてるから、キャンペーンの還元目当てに店を探して来てくれる。キャンペーン終わっても来てくれるのかは別の話。


既にあるキャッシュレスのクレジット、デビットですら導入していない商店はまだ多い。これは旧来の情報(CAT端末と電話回線が必要で、手数料は5%程度、入金は翌月)しか知らず、SQUARE(スマホで決裁、手数料一律、翌日入金)など新たなクレジット決裁サービスが登場(2013年から)している世の動きを知らない。

何れにしても商店にとって現金以外の支払いは決裁手数料の負担増。今まで来てくれているお客さんがキャッシュレスになると、減収。だから導入に前向きになれない。

キャッシュレスでより使ってくれるか、新しいお客さんが来るのであれば、増収。つまりは攻めることが必要であり、キャッシュレスによるサービスや価格、顧客対応の差別化が必要。


生活の中では自らも消費者である販売者・サービス提供者。食べたことの無いものの味は分からないし、美味いか不味いか聞いたところでそれも人それぞれなこと。

「商店街に住んでたら通勤電車に乗ることも無いから、pitapaやicocaなんて使ったことも無かった。こんなことじゃアカンなぁ」と仰ってくれる方がいました。


「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」(相手を知らずして戦うな)と孫子も申しております。

竹村太佑(経営・情報戦略アドバイザー)

http://prof.kobe-city.jp/


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