• 竹村太佑

フィジカルインターネット


インターネットと云われると通信のことと思ってしまいそうな「フィジカルインターネット」。

物流の話である。


amazonなどのECが普及し、宅配便など従来型の物流では量的に対応できず、ウーバーのような個人も使うような昨今。当然サービスの質は低下し、働き方改革に反するような労働環境でもある。


現代的物流は「ハブ」となる大型倉庫から「スポーク」状に配送される、フェデックス創業者(フレッド・スミス)が考案した効率的配送システム。大型・大量輸送には効果的ながら、少量の小荷物には果たして適切なのか。そして輸送の要素であるドライバーや顧客は機械では無いので、予定通りいかない(疲弊、不在)こともある。


コンピューターにおける物流(通信)は現在パケット方式。「フィジカルインターネット」とはこのパケット方式を物流に適用しようと云うもの。


インターネットは発信者から着信者までが1本の電線(道路)では無く、たくさんの経由地が接続されたメッシュ状のネットワーク。故に、経由地(ノード)や途中の道路(回線)が閉鎖されていても、迂回して配送可能であり、データは決められた単位の小包(パケット)に分けられ、各パケットは別々の経路で送られ、到着地で順番にすれば良い。パケットは固定サイズのトラックのようなもの。

物理的な物流も同じ形態を取ることで、配送における課題を解決できると考えられている。


今年、FedExがAmazon.comとの配送契約を更新しないと発表。日本国内でも通販の配送で様々な問題が発生、置き配やドローンを使った配送も始まる。

様々な通信網が生まれる中、インターネットのプロトコル(TCP/IP)が定められたのが1982年。商用化まで10年以上、それから四半世紀経過する今もIoTや放送との融合など進化し続けている。


物流の進化も、そう遠くない未来のことなのでしょう。


竹村太佑(経営・情報戦略アドバイザー)

http://prof.kobe-city.jp/

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