- 竹村太佑
ノートPCを絶滅させる「 iPad OS」

iPad 登場から9年。
当初はキーボードの無いPCと迄はいかず、ノートのような電子ブックのような、どんなアプリやコンテンツ使えるのか、よく分からないままに類似製品やスマホの画面が大型化したファブレットも登場。逆にタブレットが小型化したり、シーズがイマイチなことから、一部のユーザーにしかニーズが無かった。
キーボードが接続できるようになると、今度はPC(Windows)もキーボード分離型が登場、薄さ、軽さのタブレットと、重く厚いが高性能なPC。さらに専用ペンがよりクリエイティブな作業を指向、高速マシンも登場し、さながらMac対Windows。
そして2019年9月、iPadはiPhoneのiOSと分離され、iPadOSが登場。
iPhoneは電話(iOS)、iPadはモバイルコンピューター(iPad OS)となり、ノートPC(Windows)と競合するデバイスに。Microsoftがスマホ再参入、iPad Pro 対抗製品と「ラップトップ」PCを翌月発表したのは、デバイス構成が、スマホ、タブレット、ラップトップ、デスクトップと変化していることを示すのでしょう。
それぞれに最適化されたOSを提供するAppleに対し、スマホはAndroid、以外は同じWindowsと、Microsoftはまだ追いつけていない。(かつてはWindows XP Tablet Editionがあった)
マウス、他の外部デバイスの接続、洗練されたUI(ユーザーインターフェース)で、デスクトップPCのサブとしても使えるiPad。
ワタクシの現在の使い方は、プライベートはiPhoneとiPadで事足りてしまい、オフィスではPCの横にiPadを立て、カレンダーとメールを画面分轄で、さらにフローティングでMessage系(メッセージ、Messenger、Slack、LINE)とタスク(Wunderlist、リマインダー)を表示。操作はマウスと音声入力。
以前はPC(2画面)で仮想デスクトップ使って画面単位で使うアプリを分けてたけれど、音声入力がすこぶる快適なため、デスクトップもMac(親指シフト)に代えようかと思っている(WindowsアプリはWindowsマシンへリモート接続)。そうすればIPhoneも接続してMacから電話もできてしまう。
ハードウェア(コンピューター、周辺装置)で動作するソフトウェア(アプリ)と、その管理・操作を支援するOS(オペレーティングシステム)。ユーザーにとってはより使いやすさ(簡単便利なOS)が望まれるところで、ハードウェアやアプリはその一部。
AIの進化で音声や文字、ついには画像認識も簡単にできるようになった今、PCも進化する時でなのでしょう。
竹村太佑(経営・情報戦略アドバイザー)